第10号(2006/07/10発行): 経営コンサルティング、教育研修、外国語関連サービス、地域活性化支援のアーリー・バード

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第10号(2006/07/10発行)

【日本人旅行者のリピーター化】
産業観光


最近、産業観光という言葉を耳にする機会が増えてきたのではないかと思います。
産業観光というと、産業の現場を見学するニュアンスがあるので、学生時代の社会
見学や工場見学などの固い見学ツアーをイメージされるかもしれません。しかし、
産業観光とは必ずしもそのような固いものではありません。


産業観光は、『歴史的または文化的な価値のある過去の産業遺産、現在稼動中の
生産現場や製品を観光資源とし、その体験並びに見学を通じて提供される観光
活動』というような定義になるかと思います。必ずしも、産業は第2次産業
(製造業)に限定されるわけではなく、農林漁業などの第1次産業も対象と
なります。第3次産業を明確に除外しているわけではありませんが、その見学または
体験を通じて観光活動を提供することを考えると、第3次産業を含めるのは無理が
あるかもしれません。


分かり易く言うと、産業観光は体験型観光または学習型観光と言い換えることが
できます。産業観光という言葉を耳にする機会が増えてきたということは、
『見る』観光から、『する』観光や『学ぶ』観光へと、観光そのものが形を変えて
きたことになります。産業観光という視点で周りを見回してみると、新たな
観光資源を発見することができるのではないかと思います。


100円ショップのダイソーで、『おもしろ体験の宿(東日本編・西日本編)』
という本が、100円で売られています。興味をそそられるタイトルだったので
衝動買いしましたが、ご存知のように薄利多売のダイソーに産業観光そのもの
ではないにしろ、『体験の宿』と題した書籍が売られているということは、
体験型観光の人気が高まっていることの現われだと思います。


その中でいくつかもの具体的な体験の事例が紹介されていますので、それらを
分類してご参考までにご紹介します。


(1) 漁業関係
・渓流魚釣り
・魚掴み取り
・カヌーフィッシング
・ワカサギ釣り
・網揚げ
・真珠取り


(2) 農業関係
・ハーブ摘み
・ジャガイモ掘り
・茶摘み
・キノコ採り
・山菜採り
・みかん狩り
・田植え・稲刈り
・マツタケ狩り


(3) 食べ物作り
・鯖寿司作り
・ジャム作り
・蕎麦打ち
・チーズ・バター作り
・パン作り
・コンニャク作り
・手打ちうどん
・五平餅
・餅つき


(4) 窯業、民芸品関係など
・陶芸
・工芸品作り
・ガラス工芸
・木工
・わら細工
・手作りリース
・絵付け
・紙漉き


スポーツ体験まで含めてしまうと産業観光からは外れてしまいますが、体験型と
いうことでご紹介します。
・カヌー
・パラグライダー
・ラフティング
・マウンテンバイク
・乗馬
・シーカヤック
・熱気球
・ウェイクボード
・スノーケリング


他にも、無人島生活、天体観測、潜在能力開発講座、仮装体験などもありました。
提供する体験と、その観光地との間に何の関係もないと目の肥えた旅行者をひき
つけることはできないかもしれませんが、それがその地域の観光資源であれば
旅行者への訴求力は高いと考えられます。


・讃岐で手打ち讃岐うどん体験
・信州で手打ち蕎麦体験
・静岡でみかん狩り
・鳥取砂丘で二十世紀梨狩り など


これらは一例に過ぎませんし、好き嫌いもあるかもしれませんが、やはりその地の
本物の観光資源を使った旅は魅力的です。キーワードは、『本物』、『地物』、
『体験』です。これらのキーワードで、身の回りに眠っている観光資源がないか
見直してみると、意外な発見があるかもしれません。地域で協力することが望まし
いですが、地域の協力が得られそうにないからと言って諦める必要はありません。
ダイソーで買った本に紹介されている例の大半は、ホテル・旅館などが単独で
取り組んでいる例です。

次の第11号では、【外国人旅行者受入】館内案内時の単語と会話について、その
次の第12号では【日本人旅行者のリピーター化】記念日マーケティングについて、
ご紹介する予定です。


【編集後記】
産業観光ブームにあやかったわけではありませんが、当社でも学習型観光として、
夏休み英語漬けツアーを企画しました。このツアーは、当社のGrantが講師と
なって、週末2日間、大人向けコースは20時間、子供向けコースは18時間、
英語漬けの中に身を置いて英語に慣れ親しんでしまおうという企画です。これだけ
では当地(伊勢)との関係がありませんので、『日本を英語で外国人に語ろう』
というサブタイトルを付けました。外国人と話すとき、仕事などの来訪目的を
除けば、最も多く話題にするのは日本の食事であったり、歴史・文化であったり、
流行であったりすると思います。それらを躊躇なく語れるようにして、英語が
話せる楽しさを感じてもらうことが目的です。歴史・文化の街・伊勢での屋外学習
なども交えてそれらを学習していただくことで、伊勢の観光資源も活用したいと
考えています。
詳しくは、共同企画者の伊勢志摩ツアーズのサイトをご覧下さい。
大人向け ⇒ http://www.iseshimatours.jp/html_tour/seminar/0607_en_a.html
子供向け ⇒ http://www.iseshimatours.jp/html_tour/seminar/0607_en_c.html


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