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第14話(2006/09/11発行)
第14話 車検半年前の無料点検
私の愛車が来年3月に車検なのですが、その半年前に当る今月、前回の車検をお願い
したサービス工場から『車検半年前の無料点検』という葉書が届きました。
車検に関しては、各サービス工場やディーラーが早期予約割引など様々な顧客獲得
の工夫をしています。車検という商品の最大の特徴は2年という間隔の長さです。
前回の車検から次の車検までの間に、1年後の法定点検はありますが、受けない方が
ほとんどだと思われますので、2年間、全く接触がないということになります。
しかし、このサービス工場では、『車検半年後の無料点検』と『車検半年前の無料
点検』を実施しています。さすがに法定点検は無料にできないようで、法定点検時
にはその時期が到来したことを知らせる葉書が来ます。
この無料点検はオイル交換も無料なので、結構利用度は高いようです。果たして、
サービス工場側の勝算はいかがでしょうか。
先ずは、顔を合わせる間隔を狭めて頻度を高めることで、車検のリピート率は高く
なるはずです。車のトラブルに関してはそのサービス工場に行くことが習慣化する、
担当と仲良くなるなどがリピート率を高める方向に働きます。
また、無料点検で費用の発生する修理を発見することもあるでしょう。オイルエレ
メント交換はかなりの頻度で発生すると思われますし、エアコンガスやワイパーの
ゴムなどのちょっとした消耗品や、タイヤの磨耗もあると思います。
会話の中から、車の買い替え等の情報を入手することもあるでしょう。私の住んで
いる田舎は完全な車社会で、家族の数以上に車がある家庭も決して少なくはありま
せん。自ずと買い替えの頻度も高くなります。そのサービス工場は、新車販売もし
ていますし、関係会社で中古車販売もしていますので、買い替えに関する情報は
大きなビジネスチャンスをもたらします。
車検は、サイクルが2年と非常に長い商品ですが、この手法は他でも応用できます。
要は、接触する間隔を狭めて頻度を高める工夫をするということです。営業で言え
ば、郵送すればいいものを何かと理由をつけて届けることがこれに当ります。それ
を、このサービス工場では無料点検という仕組みで対応しています。
個々人の工夫に依存するよりも、仕組みで対応した方が漏れもありませんし、効果
的です。ハウスメーカーの無料定期点検や、家電製品の販売店保証にも同様の効果
があります。どれだけネット社会化が進んでも、最後は人の判断、しかも必ずしも
論理的ではなく、多くの場合感情的な判断ですので、接触する間隔を狭めて頻度を
高める手法は依然として有効です。
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