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第28話(2007/3/12発行)

第28話 強みのタイプ

先日、CoCo壱番屋創業者である宗次徳二氏の講演を聞く機会がありました。
ホームページに講演録を書きましたので、ご参照下さい。
http://www.ebird.co.jp/infodb/002business/post_11.html

そのセミナーの中で、同氏が吉野家、サイゼリアなどいわゆるファストフード系の
店のことを『理解できない』と仰っていました。『理解できない』と仰った背景は、
『飲食業というのは一生懸命作った料理を心を込めた接客で提供する店とお客様の
心の交流だ』という同社の理念とファストフード系の接客とは相容れないことから
です。

確かにCoCo一番屋も低価格であるがゆえに、広義には吉野家、サイゼリア等と同じ
ファストフード系に分類されますが、同社の顧客との関係を重んじる理念や、有名
な掃除重視の考え方は他のファストフードとは一線を画しています。

それでは、CoCo壱番屋だけが成功して、吉野家やサイゼリアは成功していないので
しょうか。ご存知のようにそうではありません。栄枯盛衰の激しい飲食業界の中で、
CoCo壱番屋だけでなく、吉野家、サイゼリアもいわゆる勝ち組として成功を収め続
けています。

宗次氏が理解できないと仰ったのは、それぞれの店がビジネスにおいて重視する
価値の違いだと私は思います。CoCo壱番屋は『お客様との心の交流』という価値を
重視し、他のファストフードは『便利さ』に価値を置いているという違いです。

この重視する価値の違いは、大きく以下の3タイプに分けられます。
・顧客関係重視
・製品重視
・利便性重視

顧客関係重視は、CoCo壱番屋のように顧客との関係性構築や顧客との交流を重視す
るタイプです。製品重視は、製品そのものの性能・独自性などの付加価値を高める
ことを重視するタイプ、利便性重視は他のファストフードのように低価格、クイック
サービスなどの便利さを重視するタイプです。

この3要素は、いずれもビジネスにおいて重要な要素で、ないがしろにはできません。
しかし、3つに一様に経営資源を配分すると特徴のない会社・店舗になってしまいま
す。前述の三者がそれぞれに成功しているのは、どれか一つに特に力を入れて特徴
を出しているからです。

是非一度、自社がどのタイプか考えてみて下さい。もしいずれにも分類されない
場合は、意識していずれかに力を入れて頂ければ特徴が出せます。また、特に意識
していなくても結果的にいずれかのタイプに属している場合は、意識してそれを強化
して頂ければいいのではないかと思います。


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