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第31話(2007/4/4発行)
第31話 VRIO分析
VRIO分析と呼ばれる経営ツールをご存知ですか。
VRIOはそれぞれ以下の単語の頭文字です。
Value (価値)
Rarity (希少性)
Imitability (模倣困難性)
Organization (組織)
VRIO分析の内容は、企業が強みとして保有する経営資源が、他社との差別化
をどの程度強固に構築しているかという観点から分析する手法です。
第1段階として、その経営資源が顧客にとって価値(Value)があるか、
第2段階として、市場において希少性(Rarity)があるか、
第3段階として、競合他社に対して模倣困難性(Imitability)があるか、
第4段階として、個人依存ではなく組織(Organization)として構築しているか
という4段階からその経営資源の差別化の強固さを判断します。
第4段階までの強固さで差別化が計られていると、市場では希少であり、競合
他社は簡単には真似できず、しかも組織的なのでその強みは永続することにな
ります。
第3段階までの場合は、市場では希少であり、競合他社は簡単には真似でないが、
組織的ではなく個人に依存しているため、その個人の退職などによりその強み
を失ってしまう可能性があります。
第2段階までの場合は、市場では希少だが、競合他社が簡単に真似できるのでそ
の希少性をいつまでも独占し続けることができないということになります。
第1段階までの場合は、少なくとも顧客に対して価値ある製品・サービスを提供
しているが、その製品・サービスにオリジナリティがないため、結局価格競争
に陥ってしまうという状態を示しています。
あるメーカーが、独自性のある商品を開発し続けて、開発した製品は必ず特許を
取得して、他社の模倣から保護する戦略を採用していたとします。このメーカー
の新製品開発力という強みは、希少性(Rarity)もあり、また特許により模倣困
難性(Imitability)もあります。
しかし、もしこの新製品開発力が創業社長のアイデアだけに依存していたとした
ら、それは組織的能力ではありませんので、永続性に疑問符が付きます。創業社
長が他社に移ることはないかもしれませんが、社長の身に万が一の事があったり、
高齢で引退したりした場合には、同社はこの強みを一気に失うことになります。
このような視点で、自社の強みを一度見直されてみてはいかがでしょうか。
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