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Vol.75(2006/10/02発行)-Vol.79(2006/10/06発行)
Vol.75 借りる(2)
前号の『借りる』を書いていて、もう一つ、昔、日本人は間違えやすいので気を
付けるようにと言われた『借りる』の用法を思い出しました。それは、電話やペン
をちょっと借りる場合です。
友人が持っている携帯ゲーム機を
Can I borrow your portable game machine?
と言うのと、
Can I use your portable game machine?
と言うのでは全然違います。ちょっと試しにその場で使わせてよというつもりで
前者のように “borrow” を使うと、相手は『家に持って帰ってしばらく返して
もらえない』と思って “No.” と言うかもしれません。
“borrow” は『(持ち帰ることを前提に)借りる』ことを、”use” は『(その場
で少し使わせてもらうために)借りる』ことを意味します。
昔は、この違いを説明するために家で電話を借りる場面を使うことが多かったの
ですが、携帯電話全盛の現代ではあまりピンときませんよね。その代わりとして
携帯ゲーム機の方が相応しく思える当たりに時代の変遷を感じます。
Vol.76 海老
読者の方から以下のようなご質問を頂きました。ありがとうございました。
『エビの英訳に関して質問があります。単に小さければ “shrimp” で大きければ
”Lobster” ではだめですよね。”prawn” というのもあります。これは日本語で
言うところのボタンエビ、イセエビなどの特定の種類をさしているのでしょうか?』
たまには趣向を変えて、Grantに質問した際の回答の原文をそのままご紹介します。
The shrimp family and prawn family are actually well distinguished biologically.
It seems that they have a different gill structure.
However, the species in these families appear similar so the common naming
is very mixed up, and varies between different countries.
As a general rule though, smaller species, like those sold frozen
in the supermarket are called “shrimp”.
Larger species, like those sold live in the supermarket, are called “prawns”.
“Lobster” is a name given to some larger marine crustaceans,
for example the Ise-ebi.
“gill” は『えら』の意味です。恥ずかしながら、私は海老がエラを持っている
ことを知りませんでした。
大雑把ですが、小さ目は “shrimp”、大き目は “prawn”、伊勢えびとロブスター
が “lobster” という整理でいかがでしょうか。
Vol.77 衣替え
10月1日は、衣替えでした。制服のあった時代は衣替えを意識していましたが、今は
気が付いたら過ぎていて、そろそろスーツも入れ替えないといけないなと思う程度
です。
さて、衣替えは英語で何と言うのでしょうか。
seasonal change of clothing
他にもあるかと思いますが、このような日本語の英訳になります。
Grantに聞いてみたところ、日本以外で衣替えという習慣がある国を彼は知らないと
言っていました。彼が制服を着ていた子供時代、今の私達と同じように、そろそろ
夏服で寒くなったなと思ったら厚手に、逆に暑くなったと思ったら夏服に自分の
判断で変えていたそうです。
彼の意見では、
This seems to be common practice in Japan but in western countries
it's not so common, possibly because most people have more wardrobe space.
確かに一理ありますよね。
"change one's wardrobe for the new season"で『ワードローブを入れ替える』と
いう意味です。我が家もそろそろタンス、押入れの服を入れ替えないとそろそろ
いつまでも半袖と言うわけにも行かなくなってきました。
Vol.78 トイレットペーパーがなくなった
読者の方から、『トイレットペーパーがなくなった』とはどのように言ったらいい
のでしょうか?というご質問を頂きました。ありがとうございました。
Grantに確認してみたところ、
“We've (I've) run out of toilet paper.”
or, more simply,
“We're out of toilet paper.”
だそうです。なくなってからだといろいろ支障もありますよね。『なくなりそう』
の場合、
We're running out of toilet paper.
と進行形にするか、
We're low on toilet paper.
と言えば良いようです。
トイレットペーパーに関する予備知識として、
“Toilet roll” is countable as is “5 toilet rolls, but toilet paper is not.
So we should say “5 rolls of toilet paper”.
この予備知識は役に立ちそうだと思いませんか。
Vol.79 取らぬ狸の皮算用
大きな仕事の問合せがあり、『これが受注できたら・・・』と期待に胸を膨らませ
たことはありませんか。先日、そのようなことがあったとき、これって『とらたぬ』
だなと自身を戒めると共に、ふと英語でなんと言うのだろうと思ってGrantに聞いて
みました。
これは英語圏でもよく使われる表現で、
”count one's chickens before they are hatched”
が対応する英語表現になります。
会話の中では次のように使われます。
When I become a manager and get a pay rise, I'm going to buy that new Nissan Skyline.
Don't go counting your chickens before they're hatched.
“hatch” は『孵化する』という意味です。2人目の言葉は、まさに『取らぬ狸の
皮算用するなよ』という感じでしょうか。
お分かりだと思いますが、全ての卵が孵化して鶏になるわけではないので、卵の数
を鶏の数として勘定するなという意味です。
取らぬ狸よりも卵が鶏に孵化する方が、可能性が高そうですよね。自分を戒めつつ
も、自分の卵が鶏に孵化することを願っています。
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