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第11話(2006/08/25発行)
第11話 その他退職関係
退職に際しては、検討しなければならないことがいくつかありました。
先ずは、失業給付です。『起業するのに失業給付とは?』と思われる方も
いらっしゃるかもしれませんが、私は、何人もの方から失業給付をもらう
ように勧められました。
ご存知のように起業とはそんなに甘いものではありません。すぐに売上が
上がって、損益分岐点を上回って利益が出て、自分の給料も取れるように
なるということはありません。なので、今までせっせと雇用保険料を毎月
収めてきたのだからもらっておいたら、というのが勧めてくださった方々
のご意見でした。
もちろん、ハローワークで『起業します』と言ったら失業給付はもらえま
せんので、窓口で事実と異なることを言い、求職している振りをしなけれ
ばなりません。
結局、私は失業給付をもらいませんでした。事実と異なる申告をすること
も気が引けましたし、失業給付をもらうという後ろ向きの気持ちが事業の
立ち上げを遅らせるような気がしたからです。それが良かったかどうかを
結果で比較することはできませんので分かりませんが、自分では良かった
と思っています。
その一方で、有給休暇はフルに消化させていただきました。これも会社側
の理解が得られる範囲にしておこうと思っていましたが、幸いにも快く
了承していただいたので、実際の最終出社日から丸々2ヶ月間、有給休暇を
取らせて頂き、その期間を準備期間に充てることができました。
有給休暇にも失業手当と同じ考え方を当てはめると、『有給休暇など放棄
して早く退路を断って新事業に専念すべき』という考え方もあるかと思い
ますが、私はそこまで思い切った決断はできませんでした。私は、有給
休暇は前職場からのエールだと思って、その期間をどこかに心のゆとりを
持って、ありがたく準備期間に充てさせていただきました。
これも比較することはできませんのでどちらが良かったかは分かりません
が、もしかするとその2ヶ月間はどこか甘えの気持ちがあったかもしれませ
ん。失敗したとまでは思っていませんが、せいぜい2ヶ月間の有給休暇で
あれば、放棄して最初から100%の緊張感で臨むという選択肢が良かったの
かもと思わないでもありません。
失業給付にしても、有給休暇にしても、2つの選択肢の結果を比較できる
わけではありませんので、あまりアドバイスになっていないかもしれません
が、今回は自分の経験した心の葛藤を、少しでも参考になればとそのまま
書かせていただきました。
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