第2話(2006/06/16発行): 経営コンサルティング、教育研修、外国語関連サービス、地域活性化支援のアーリー・バード

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第2話(2006/06/16発行)

第2話 起業時に選択する分野(2) ― 市場浸透戦略型

『市場浸透戦略』では、『既存製品・サービス』で『既存市場』を深耕します。
起業時にこの戦略を用いるということは、起業前に勤務していた会社と類似した
製品またはサービスを、前勤務先の顧客に販売することになります。


この場合、最も注意しなければならないのは前勤務先との関係です。前勤務先とは
喧嘩別れで競合することは承知の上、という状況であれば致し方ありませんが、
図らずも前職場と競合になりそうな場合、元上司に事前にきちんと話をして
正々堂々と競合する等の配慮はすべきです。


また、会社の看板で仕事をしていたことを痛感させられる場面もあるかと思い
ます。サービス業の場合、お客様は会社ではなく自分の腕を評価してくれている
という勘違いをしがちです。勿論、お客様は個人の腕や能力も評価していますが、
同時に会社の信用力も評価しています。担当する人が変わっても安定して一定
水準以上のサービスを提供できることが会社の信用力であり看板ですが、個人の
場合はその人が全てです。その人が怪我や病気になったら、業務は中断してしま
います。ゆえに、独立した途端にお客様との関係が終わってしまうということが
多いのも無理からぬ話です。


起業時に『市場浸透戦略』を採用することを制度として支援するのが飲食店など
の『暖簾分け』ですが、必ずしも前勤務先と暖簾分けのような円満に退職できる
方ばかりではないでしょう。『手に職』系の仕事では、日常茶飯事だと思います。
円満に退職できるのであればそれに超したことはありませんし、円満にとはいか
なくても正々堂々と競争する姿勢は、送る側、送られる側共に持っていたいもの
です。そのためには、在職中の信頼関係が重要ですので、いつかは辞める会社
だからというような態度を取っていると、退職時にトラブルの原因となります。
誠実に最後まで勤め上げましょう。基本的なことですが、それが退職時のトラブル
を避ける最善の方法です。

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